人間はいつかは死を迎えなければなりません。しかし、まだまだ先のことと思っているうちに何の準備もないまま死を迎えたり、認知症になってしまう人も多いと思います。
死に直面したときに後悔がない人というのは、元気なうちにやるべきことをやってきた人ではないかと思います。相続の本来の目的は、親や配偶者など亡くなった方の財産を円満に受け継ぐことだと思います。せっかく仲の良かった家族が、相続による遺産争いで仲違いしてしまったら、何のために財産を残したのか無念になってしまいます。
「相続」が「争族」にならないようにするために、法律的な面だけではなく、家族に対する思いやりのある遺言書の書き方や相続の仕方について解説していきたいと思います。
葬儀後には様々な手続きが必要になります。申請期限を経過すると申請できない手続きもありますので注意が必要です。詳細は以下の表のとおりです。
手続きの種類 | 手続き先 | 期限 (死亡後) |
備考 | |
直 ち に 行 う 諸 手 続 き |
死亡届 | 死亡地・本籍地・住所地の いずれかの市区町村窓口 |
7日以内 | |
死体火葬許可申請 | 同上 | 7日以内 | 死亡届と一緒に行う | |
世帯主変更届 | 住所地の市区町村役場 | 14日以内 | 世帯主が死亡したとき | |
電気・ガス・水道 | 最寄りの各営業所 | すみやかに | ||
NHK受信料 | NHK | すみやかに | ||
固定電話・携帯電話 | 電話会社 | すみやかに | ||
クレジットカードの解約 | すみやかに | |||
介護保険資格喪失届 | 住所地の市区町村役場 | 14日以内 | ||
生命保険金の請求 | 各生命保険会社 | すみやかに (3年で時効) |
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社 会 保 険 に 関 す る 手 続 き |
葬祭費支給申請 (国保など) |
住所地の市区町村役場 | 2年以内 | 国民健康保険の被保険者が死亡したとき |
埋葬費支給申請 (健康保険) |
社会保険事務所 または健康保険組合 |
2年以内 | 健康保険の被保険者や被扶養者が死亡したとき | |
健康保険証の返却・変更 | 市区町村役場または事業主など | すみやかに | 高齢受給者証・介護保険被保険者証など | |
被扶養者の 国民健康保険加入 |
住所地の市区町村役場 | すみやかに | 家族が故人の健康保険の被扶養者だったとき | |
年金受給権者死亡届 | 最寄りの社会保険事務所 | 10日以内 | ||
未支給年金の請求 | 最寄りの社会保険事務所 | すみやかに | ||
配偶者の国民年金加入 | 住所地の市区町村役 | すみやかに | 配偶者が国民年金の第3号被保険者だったとき | |
遺族厚生年金の請求 | 住所地の社会保険事務所など※ | すみやかに (5年で時効) |
※ケースにより異なるため事前確認必要 | |
寡婦年金の請求 (国民年金) |
住所地の市区町村役場 | すみやかに (5年で時効) |
受給要件を満たしているとき | |
死亡一時金の請求 (国民年金) |
住所地の市区町村役場 | すみやかに (2年以内) |
同上 | |
遺 産 相 続 ・ そ の 他 の 手 続 き |
預貯金の解約 | 各金融機関 | すみやかに | |
株式名義変更 | 各証券会社 | すみやかに | ||
遺言書検認の申立 | 遺言者の住所地の家庭裁判所 | すみやかに | 自筆証書遺言があるとき。 司法書士が書類作成によりサポートできます。 |
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相続放棄 | 被相続人の住所地の家庭裁判所 | 3ケ月以内 | 相続開始を知ってから3ケ月以内。 司法書士が書類作成によりサポートできます。 |
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自動車の名義変更 | 陸運局事務所 | すみやかに | ||
運転免許証 | 所轄警察署 | すみやかに | ||
不動産の名義変更(相続登記) | 不動産所在地の法務局 | すみやかに | 司法書士が登記申請代理によりサポートできます。 | |
所得税の準確定申告 | 被相続人の納税地の税務署 | 4ケ月以内 | ||
相続税の申告 | 被相続人の住所地の税務署 | 10ケ月以内 | 相続税が発生する人だけ |
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