今回も農地ネタです。
毎回いってますが農地を移転するには農地法による許可が必要となります。
ここが毎回ネックになります。
市街化区域であれば届出で済みますが基本的には市街化調整区域は無理です。
相続で農地を兄弟で相続し更に相続が発生した場合通常の移転では無理です。
所有権移転というと色々ありますが売買、相続、贈与、財産分与あたりがメインです。
しかしいくら考えても普通の移転では移せません。農地法の許可が要らない登記原因の一つになんとすごいものを発見しました。なかなか使いどころが分からないが一発逆転の魔法の言葉それは「持分放棄」たまたま共有だったのでこの魔法の言葉が使えました。これは何かというと法律によりもともと持分を持ってなかったとして他の共有者へ放棄持分を移す登記です。通常の売買、贈与、財産分与などはお互いの意思が関係してくるため農地法の許可が必要となります。しかし、相続、時効取得、持分放棄などは一方的に権利が移るため農地法の許可はいらないのです。ここまで来ればあとは簡単です。無事単有にすることが出来ました。この強力な魔法の言葉ですが強力がゆえに自分も被弾してしまいます。それは贈与扱いということです。強力すぎます。さすがはお上!逃げ得は許してくれません。レベル(金額)によってはかなりのダメージを受けます。メガンテで大事にならないように本当に必要な土地なのかどうか贈与税と天秤にかけて判断したいものです。